伝統に学ぶ夏の快眠術

 

 

 

 

1.涼香を使い分ける

清少納言は枕草子の中で香りを「心ときめくもの」と表現しています。良い香りは心を安らかにしてくれます。一般的に甘い香りは感覚的に温かく、酸味や辛味の強いものは涼しく感じられるといわれています。鎮静効果のある涼しい香りをポプリやお香などで部屋に取り入れ、夏に涼味を体感し、上手に使い、快適な目覚めを促しましょう。

 

 

2.涼浴によるアロマテラピー

アロマテラピー効果とは、香りによってリラックスできる効果のことです。そのアロマテラピー効果は、香りが芳しいハーブや、植物から抽出した精油をバスタブに入れる「ハーバルバス」によって、得られます。日本の伝統的なハーバルバス「菖蒲湯」は、ストレスを解消し、快眠を誘う効果があるといわれています。現代では様々な入浴剤も市販されていますから、自分に合ったリラックスできる香りを探してみるのもよいでしょう。

 

 

3.自然がもたらす涼夏

暑い夏の家の中を風が吹き抜けていく。その涼しさを音で表す風鈴の音は、涼を誘います。また、晩夏には、一足早い秋の虫の鳴き声をBGMにするといった涼み方も粋ですね。鈴虫やキリギリスは音色を楽しむだけでなく、竹細工の篭などに入れて、その涼しげな優美な姿も楽しみましょう。

 

 

 

4.麻が一番の涼触

夏の、麻のシーツの上に寝た時の感覚を思い出して下さい。壮快感がなんともいえませんね。麻は吸湿、放湿性に優れ、肌に密着しないという特徴があり、湿度の高い日本の夏には最適な素材といえます。そのため、古くから日常生活に用いられてきたのです。天然のものだけがもつ自然の中で育まれたタッチや風合いが夏の生活にアクセントをもたらしてくれます。

 

 

5.冷やっこで涼食

たんぱく質に含まれるトリプトファンというアミノ酸は、セロトニンという物質をつくります。セロトニンは睡眠情報を伝える神経伝達物質で、安眠には大切な物質です。昔から夏の食卓におなじみの冷やっこは、トリプトファンを多く含みますから眠りのために積極的に食べたい料理です。またビタミンE、ビタミンB1、カルシウムなども精神状態をリラックスさせ、入眠を促す効果があります。カルシウムを多く含む海藻サラダなども夏向きの食べ物です。

 

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