育った環境に適合する!?
ご来店のお客さまに羽毛布団のお話をした時の反応です。
「羽毛布団は、良いものほど羽毛の量が少なくなります。」と説明しました。
「・・ええっ、たくさん羽毛が入っているほうが暖かいのではないの?」
確かに同品種の羽毛の場合は、多く入ったほうが暖かいです。
でも、原料が異なると、この理論は成り立ちません。
例えば、東南アジアの羽毛と、東ヨーロッパの羽毛では、平均気温の違いで、寒いヨーロッパで育った羽毛原料のほうが、保温性が格段に高くなるのです。
暖かい国で育った水鳥の羽毛は、保温性をあまり必要としないので、環境に適した体毛が生えるのです。
人間でも、寒さに強いエスキモー人と、暑さに強いアフリカ人がいるのと同じことですね。